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100のベッドシーン
第15章 一夜の相手は、社長でした
けれど、会議室を出るとき、すれ違いざまに彼の視線が一瞬だけ真帆を捉えた。

鋭く、でもどこか含んだまなざし。

確かに、彼は“気づいている”。

「水城さん。少し、お時間いいですか?」

その声が背後からかかったのは、ほんの数分後のことだった。

振り返ると、そこには紛れもなく――

一夜を共にした男、東雲 蓮が、社長として立っていた。

その瞬間、真帆の喉が乾き、息が詰まる。

まさか、こんな形で再会するなんて。

彼の視線がゆっくりと、真帆のほうへ滑ってくる。

その目に一瞬、確かに光った――“知っている”という色。

思わず視線を逸らした。心臓の鼓動が、耳の奥でどくんと鳴る。

まるで、あの夜をすべて見透かされたように――。
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