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Memory of Night 2
第46章 想い人

 ーーそう、それなのだ。
 一番の疑問は秋広と桃華が離婚しようとしていた理由だ。
 てっきり、秋広は志穂に好意を持ってしまったのかと思っていたが、やはり宵の記憶の通り秋広が想い続けていたのは桃華一人だった。その事実に安堵する。
 だが、そうするとなぜ二人は離婚しようとしたのだろう。
 桃華にとっても、秋広は最愛の人だったのではないのか。男嫌いで一生結婚なんてしないと決めていた桃華が、唯一人生のパートナーに選んだのが秋広なのだ。そんなに簡単に、気持ちが無くなってしまうとは思えなかった。

「ーーなんで離婚なんか、しようとしてたんだよ? その理由も親父に聞いたの?」
「ええ。それは、桃華さんの……」

 その時だった。
 突然隣の部屋から、泣き声が聞こえた。
 慌てて二人で志穂のスマホを覗くと、芽衣が起きて泣き叫んでいる。

「芽衣……っ」

 志穂は慌ててソファーを立ち、芽衣が眠るベビーベッドの方へと駆けていった。
 抱き上げ、あやし、揺らしながら芽衣の名前を呼ぶ。まだきっと、言葉は認識していない。
 志穂は芽衣を抱き上げたまま、宵のそばにくる。

「ミルク?」
「ううん、まだあげてから一時間も経ってないし。オムツも違うみたいだし」
「俺の声がうるさくて起きちゃったかな」
「そんなことないわよ」
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