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Memory of Night 2
第50章 episode of 0
「いらっしゃいませ。お久しぶりです」
「春加さんのお店の方でバイト始めたの?」
「いーえ、今日たまたまです。春加さん、実は親戚なんです」
「えー!」
驚きの声があがった。まあ、それはそうだろうと思う。そんなのは誰にも言っていないし、宵自身洞穴に閉じ込められたあの日まで知らなかったのだから。でもまあ、別に知られたとしても困ることはないだろう。
それにしても店はほぼ満席だった。三十分足らずでこの客入りは只事ではない。
「……DVD観てたのに、本当にごめんね。ちょっとだけ顔出してもらえたら」
亮が耳打ちする。
「DVDはいつでも観れますし、手伝いますよ。お客さんいっきに増えてるし」
「ありがとう! 助かる」
亮は休憩室に一人残った晃にも声をかけた。
「せっかくだし、晃くんもバイト入ってみる? この前雇用契約してくれたし。お酒の作り方も教えてあげる」
「へー、じゃあまあせっかくなんで、小遣い稼いで東京に帰ります」
「うん、そうしなそうしな」
晃も休憩室を出る。
小さなバーのカウンターにはレアな四人が揃った。店は大繁盛であった。
まだまだ客入りは止まず、席が足りなくなるほどだ。
その日の店の明かりは夜遅くまで灯り、賑やかな声が溢れていた。
おわり

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