この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 2
第46章 想い人

 とはいうものの、どう切り出したらいいのか宵は迷っていた。
 言葉を選んでのやり取りは、あまり得意ではない。結局直球に尋ねた。

「俺の親父と、どこで出会ったの?」
「ーー秋広さんと出会ったのは、会社の先輩に連れていかれたバーだった」
「……バー?」

 違和感を覚える。宵の記憶の中の秋広は、酒を飲まない。平日も休日も家で飲んでいる姿を見たことはなかった。
 ごくたまに、会社の飲み会に呼ばれることはあったみたいだが、そこでも多分飲んでいない。足に使われることもあったくらいだ。
 バーになんか行くだろうか。

「当事わたしが働いていた事務には女性が三人いて、仕事が終わったあと、たまにご飯に誘われるの。その時連れてってくれたのが、たまたまバーだった。わたしはまだ二十歳前だったし、アルコールは飲まなかったけど。お酒を飲むような場所に行ったことなかったからドキドキだった。なんだか大人になったような気がして楽しかったわ」
「何歳ん時?」
「高校卒業して、働き始めた次の歳だったから十九かな」

(あれ、つか志穂さんて親父と何歳差?)

 ざっと計算しても二十近く離れているような気がする。
 そんな年下の女性に手を出したのだろうか。ますます続きを聞くのが怖くなってきた。
/891ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ