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Memory of Night 2
第50章 episode of 0
「おお、早いじゃん」
亮は呼んでいた。DVDを千鶴も観たかったので、店番を頼む目的だった。ローズでショーが行われる日は混むので、ショーが終わり落ち着いた頃来てもらおうと思い、宵が来る時間も九時頃にしてもらっていたのだが、晃が来るのは聞いていない。
そこを問うと、亮はバーのドアを指差した。
「入り口のとこで会ったんだよ、晃くんと」
「……お久しぶりですね。てか店の名前、『Bar Turuduki』って言うんですね。本名からですか? ふーん」
「……なんなんだ、その微妙なニュアンスは。何か言いたげだな。あたしじゃなくて亮が決めたんだよ」
「素敵な名前だなーと」
晃は千鶴に笑顔を向けたが、どこか胡散臭い。絶対本心じゃないだろう、とわかる。
「おまえこそ、東京での生活はどうだ? 女何人食ったんだよ、ああ? 白状しろ」
「……東京には勉強をしに行ってるんで。女性に手を出す暇があったら宵に会いに帰ってきますよ」
「重っ」
「……チャラいよりいいでしょう? ハル姉の周りには一途な人っていないんだね」
嫌味の応酬が延々と続き、亮が苦笑する。
「二人とも、なんか火花がバチバチ見えてるよ」
そんな折、奥に続くドアが開き、宵が顔を覗かせる。

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