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Memory of Night 2
第50章 episode of 0

「……ふーん。まあ、そもそも現場とか向かなそうだもんな、秋広さん」
「……俺もそう思う。ーーでも人事の仕事は向いてたらしい。社長のおかげで辞めなくてすんだし、目をかけてもらってたみたいで、感謝してるんだって」
「よく知ってんなそんなこと」
「……話されたんだよ、寝る前によく! 母さんのこととか、会社のこととか! ほとんど母さんの話ばっかだったけど、たまに社長や会社の人のことも話してた。好きだったんだろな」
「桃華が?」
「……母さんにはゾッコンだったろうけど、会社もそこにいた人たちのことも」

 宵は改めてDVDを見つめた。

「ーーだから二人の子供であるおまえに、持っててほしかったのかもな。その相澤さんて人も」
「親父の同期だったらしいしなあ」

 宵に会ったら渡そうと思い、わざわざDVDにダビングしたのだという。そうしたら桃華そっくりな外見をした子が目の前に現れたのだ。びっくりして、とっさに呼び止めてしまったのかもしれない。

「思えばあたしもおまえを見かけたタイミング、今で良かったような気がする」
「……不思議な縁だな」
「ーー呼び寄せられたのかもね」
「え? 誰に……」

 その時だった。
 ちりん、とドアベルが鳴った。
 客だろうか。千鶴が慌てて表へと顔を出す。
 だが、ドアから入ってきたのは客ではなかった。
 千鶴の旦那である亮と、宵の恋人である晃だ。
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