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第4章 デート（買い物編）

実はね、この帽子は私でも背伸びしなくちゃならない程、高い所にあってその下を私は、何度も通ってて、その時には全然、気ずけなかったんだけど歩き疲れて

椅子に腰掛け休んだ後、もう一度だけ売場を探そう。そう想い歩いて、ひょいと上を見たら、この帽子が私に声を掛けたんだよ。彼女に似合うから買ってて。」

「お義父さんは、私のために疲れる位に売場を歩いたのね。私、全然しらなくて……」

「気に入ったのかい？」

「うん。お義父さん、ありがとう。お義父さんってセンスいいのね？」

「自分以外の人のは不思議と、何となく分かるんだよ。」

そう私が言うと彼女が涙ぐんだ。

「どうしたんだい？」

「だって私……嬉しくて……」

彼女は、嬉しいと言い目元に零れ落ちるほどの涙を浮かべて泣いてたが、他の客達から見れば私が娘を虐めているようにも見えただろうと

「麗奈さん。他の人が見てるから。これじゃあ私が虐めてるように勘違いされるから泣かないでくれよ。」

そう私が言うと「お義父さん。ごめんなさい。」と云いながら持ってた、ハンカチで目元を拭き涙を拭った。

「麗奈さん。他にも何か欲しい物があったんじゃないのかい？」

「でも私……お義父さんに沢山、買って貰ったし…！｣

彼女が、はぎれの悪い言い方をした。

「じゃあ、欲しい物で、麗奈さんに似合ってたら買うってことでどうだい？」

そう言い私は、彼女に自分のカードを手渡した。