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第4章 デート（買い物編）

お金も持たず心細い想いをしただろう彼女へのお詫びのつもりだった。

会計カウンターを離れ彼女と一緒に売り場を見て歩いた。

「麗奈さんが欲しかった物ってどれだい？」

私達は、そう会話をしながら歩き彼女が私をスカートの売り場に連れて来た。

「このスカートなの。」

彼女が、お気に入りのスカートを手に持った。

「麗奈さん、試着してみて合うようだったら買いなさい。」

「本当！！嬉しい。」

その後、彼女が試着し試着室のカーテンを開け私に見せた。

「どうかなあ？」

自分に似合うかどうか自信なさげに私に聞いた。

「うん。麗奈に良く似合ってるよ。気に入ったのかい？」

「うん。これ欲しい。」

欲しいと云った彼女へのプレゼントと想い私は買おうと言った。

「お義父さん」

「私、他にも欲しい物があるの。」

彼女が、私の顔を見て申し訳なさそうに小さな声で云った。

私は、そんな彼女にカードを渡し「欲しい物があったら買っていいからって言っただろう。」

そう付け加え私は会計カウンターの前で彼女を待った。

暫くし彼女が数点の衣服を手に持ち私の待つ精算カウンターに来た。

「お義父さんさん、本当に買っていいの？」

と、私に念を押した。

「ああ。」彼女に笑顔を見せた。

それから彼女が、選んだ品々を精算し店員が丁寧につ紙袋につめた。

「えっ！こんなに？」そう私が想う程、彼女は、それを両手に持っていた。