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第24章 最終章

救急車が来て彼女を、病院に運んだが、その後を追うにも私は、ここの地理に不案内だった。

困ってた私に、初老の男性が病院までの案内をかって出てくれ私は、病院へと急いだ。

彼の家から20分程、走った所に病院はあった。駐車場に車を停め、救急処置室へと急いだ。

部屋の前までは来たが中には入れず部屋の前に置かれた長い椅子に座った。

「何でこんな事に――」

悔しくて涙が溢れ、両手で顔を覆った。


「大丈夫かい？」

泣いてた私の膝を、ポンポンと優しく叩いた。この時、私は未だ自分の名前を教えてなかったし彼の名前も聞いてなかった。

それ程に私は、気が動転してた。

彼は私が、落ち着くまで優しく膝を叩き続けてた。「すみません。」そう私は彼に言い頭を下げた。

「少しは、落ち着いたかな？」

「ありがとうございます。」

そう言うのがやっとだった。


それから暫くし治療室から看護師が出て来た。


「立花さんのご家族ですね？」そう訊かれ私は、はいとこたえた。

「一週間程の検査入院になりますので、入院手続きをお願いします。」と云われた。

その手続きに保証人という用紙があった。私は、その書類を只、見詰めていた。


「どうしたんだい？」

「保証人か……。誰か頼める人はいるのかい？」

「実は、それで困ってるんです。」

私は、正直に彼に話した。


「じゃあ私が成りましょう……。」

彼が保証人を買って出てくれた。

「助かります。ありがとうございます。」

この後、私は自分の名前を教え、彼の名前も教えてもらった。

「熊谷（くまがい）さん。色々とご親切にして頂きありがとうございます。と改めて私は、彼にお礼を言った。