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息子の嫁
第23章 新天地に想いを馳せて
不思議と放出した後も、先日のような強い脱力感は感じなかった。

彼女の体は、前のめりに崩れ、形の良いお尻を突き出すようにし私に、激しく突き入れられシーツを強く握り締めたまま動かなかった。

放出した後、彼女の中に押し込んであった男根を抜き取り、腰を支えてあった両手を離すとシーツの上に崩れ落ちた。


「麗奈…。大丈夫か?麗奈…。」そう声を掛けるとシーツに頬を押し付けた状態で彼女は眠ってた。

それが私の放出より先なのか、それとも後なのかが私には分かなかった。

只、射精だけを目的にするセックスはつまらないものだった。

うつぶせの状態で眠ってた身体に、手を添え仰向けにしようと動かした。


「駿が、居なければ生きて生けない。」


確かに彼女は、すやすやと小さな寝息をたて眠ってた。


夢でも見てたのか、それは彼女の寝言だった。

その寝言を聞き、私の手が止まった。

寝言と知り添えてあった両手で彼女を仰向けに寝かせ、逆流し膣口から溢れ出る自分が放出したスペルマを、ティッシュで拭き取った。

彼女は、ピクリとも動かなかったが再び寝言を言った。


「駿…。愛してる。」


彼女は時々、小芝居をしたが私には、今の彼女が寝たふりをし芝居をしてるとは想えなかった。

途中で眠ってしまう程に疲れてた身体で、今夜は私を慰めて上げたいと言ってた麗奈だった。

彼女の、後処理を済ませ自分のを拭き取った後、彼女に添い寝をするように身体を傾け私は、彼女の寝顔を見ていた。

労って上げなければならないのは私ではなく、彼女の方だった事にこの時、私は気ずいた。

ここ最近の、大きな変化に心を病み疲れ果てていた事に私は、気ずいてやれなかった。
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