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息子の嫁
第23章 新天地に想いを馳せて
「麗奈…。今、起きられるかい?」

「うん。」

「じゃあ起きて少し、リビングで話さないかい?」

「駿は、私に大事な話しがあるのね?」

「そうだよ。起きられるかい?」

「うん。私、何か着た方がいいよね?」

「麗奈の好きでいいからビールを飲みながら話し合おう?」

「うん。じゃあ私、作ってくから駿は先に、リビングに行ってて…。」

「作れるかい?」

「いっぱい練習したから…。先に行ってて……。」


それから私達はベットから起き上がり先に私が、リビングに入りソファーに座って彼女が来るのを守った。

程なくし片手に、ビールジョッキを二つ持った彼女が部屋に入って来て私に手渡し彼女が私の隣りに座った。


「麗奈…。何度も聞くようで悪いんだけど麗奈が見た夢の中に出て来た杉の木の、幹の色ってわからないかい?」

「幹の色までは……。」

「そうか…。」

「ごめんね…。」


「謝ることないから…。でも私は、その木は秋田杉なんじゃないかと想い役所の、パソコンで私なりに調べて見たんだ。

そうしたら山間部の村で住む家と報奨金が出てることが分かったんだ。麗奈…。私は、そこに行って見ようと想う。

例え、そこが麗奈が見た所じゃあなかったら私は、見つかるまで探そうと想うが麗奈は、どうだい?」

「でも――あれは夢だから――」


「そうだろうか…。私は、この数ヶ月を振り返ってみて想ったんだが、私が役所を辞めるまでの流れを振り返り考えると私と麗奈は、決められたレールの上を走らせられてる気がするんだが麗奈はどうだい?」
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