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息子の嫁
第20章 夕焼け空

結局、焼き肉店にはそれからも、30分ほど居て外に出て駅まで歩いた。
駅の近くまで来て、歩道橋の上まで来た時だった。
「駿、ほら見て綺麗!!」
彼女が西の空を指さした。
彼女が指さした先は、真っ赤な夕焼け空だった。
こうして彼女と、二人で空を見上げるのは始めてだった。
麗奈と一緒に外に出るのは、車で何処かに出掛ける時だけだったし未だ、移住先は決めてなかった。
この綺麗な夕焼け空が世間の目を気にする事なく何時も、二人で見たいと私は強く想った。
私達は、暫く歩道橋の上で綺麗な夕焼けを見ていた。
麗奈は何も言わず、私の腕に絡めた腕を下ろし、そっと私の手を握った。
まるで、時が止まったような錯覚をする程に、夕焼けは鮮やかで私達は見てた。
それから、駅まで歩き新幹線に乗った。
来る時も自由席だったが、この駅で沢山の人が下り座席は空きが多く彼女が座った。
「駿は座らないの?」
彼女が通路に立ったままの私に言った。
実は、この時の私は何時もより酔っていた。
速い新幹線で五つ先の駅までは僅かな時間だった。
座席に座ると直ぐ眠ってしまいそうで、乗り超すことを恐れ私は座れなかった。
私の予感が的中したように新幹線が走り出すと間も無く彼女が眠った。
もし一緒に座り二人共、眠ってしまってたらと、そう想いながら私は麗奈の寝顔を見ていた。
四つ目の駅を発車した時、私は彼女を起こした。
「大丈夫かい?」
「うん…。駿は、ずっとそこに?」
「私は、飲み過ぎて酔ってたから立ってたんだ…。」
「そう…。今どこ?」
「次の駅で下りるから、もう寝ないでくれよ?」
「うん…。」
駅の近くまで来て、歩道橋の上まで来た時だった。
「駿、ほら見て綺麗!!」
彼女が西の空を指さした。
彼女が指さした先は、真っ赤な夕焼け空だった。
こうして彼女と、二人で空を見上げるのは始めてだった。
麗奈と一緒に外に出るのは、車で何処かに出掛ける時だけだったし未だ、移住先は決めてなかった。
この綺麗な夕焼け空が世間の目を気にする事なく何時も、二人で見たいと私は強く想った。
私達は、暫く歩道橋の上で綺麗な夕焼けを見ていた。
麗奈は何も言わず、私の腕に絡めた腕を下ろし、そっと私の手を握った。
まるで、時が止まったような錯覚をする程に、夕焼けは鮮やかで私達は見てた。
それから、駅まで歩き新幹線に乗った。
来る時も自由席だったが、この駅で沢山の人が下り座席は空きが多く彼女が座った。
「駿は座らないの?」
彼女が通路に立ったままの私に言った。
実は、この時の私は何時もより酔っていた。
速い新幹線で五つ先の駅までは僅かな時間だった。
座席に座ると直ぐ眠ってしまいそうで、乗り超すことを恐れ私は座れなかった。
私の予感が的中したように新幹線が走り出すと間も無く彼女が眠った。
もし一緒に座り二人共、眠ってしまってたらと、そう想いながら私は麗奈の寝顔を見ていた。
四つ目の駅を発車した時、私は彼女を起こした。
「大丈夫かい?」
「うん…。駿は、ずっとそこに?」
「私は、飲み過ぎて酔ってたから立ってたんだ…。」
「そう…。今どこ?」
「次の駅で下りるから、もう寝ないでくれよ?」
「うん…。」

