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息子の嫁
第20章 夕焼け空
泣いてた彼女を私は抱きよせた。

離婚届けが受理され、それから最低、三ヶ月、長くて六ヶ月後で無けれ再婚は法律で認められていなかった。

女性の場合、妊娠に気ずかずに再婚し、前の夫との間に望まない不幸な子供が産まれる事を防ぐ為に法律では、そう決められてあった。


「麗奈…。結婚は、まだ先になるけど結婚しよう…。麗奈は嬉しいかい?」

「うん…。私、早く駿の子供が欲しい……。」

「そうだな…。その前に住むところを決めなきゃな?」

「うん…。駿、ありがとう……。」

「私達、二人の将来の為にした事だから礼はいらないだろう?」

「でも私――――」

「そろそろ仕度をして寿司を食べに行こう?」

「駿…。」

「なんだい?」

「私、Gパンの方がいいわよね?」

「そうだな…。私もGパンにするよ…。」


離婚届けが送られてくるのは確かな事だったが、まだ私達が着飾り外出する事は出来なかった。

出掛ける準備をすませ私は、リビングで彼女を待った。


「これでいいかな?」

「麗奈は可愛いな…。」

「可愛いっておしゃれしてないけど…。」


彼女の着た、ピンクの刺繍がほどこさせた半袖、Tシャツと私が買って上げた帽子がとても良く似合っていた。


「じゃあこれでいい?」

「ああ…。その帽子、良く似合ってるな?」

「駿は、私の全部を見てくれてるのね?嬉しい……。」


それから玄関に行くと彼女がサンダルを履いた。


「どうしたの?」


私は、彼女に見惚れていた。


「こんな可愛い麗奈と結婚出来ると想うと私は、幸せ者だなってさ……。」

「駿、私こそ幸せ者だよ…。」
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