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息子の嫁
第20章 夕焼け空
暫くし彼女が目を覚ました。

「駿、おはよう……。あっ!」

「どうした?」

「駿、もしかして悪戯した?」

「どうして?」

「だって…ほらっ……。」

「麗奈が暑いだろうなって毛布を少し捲っただけだよ……。」

「そうなの……。」

「なんだい麗奈は、悪戯して欲しかったのかい?」

「まだシャワー浴びてないからダメっ……。」

「じゃあシャワーを浴びたら悪戯してもいいのかい?」

「しらない――」

「じゃあこれは?」


彼女を抱きよせキスをした。


「駿、ありがとう…。私、結婚したら夫と、こうして朝を迎えるのが夢だったの……。だって私――こんな事ってなかったから……。」


そんな、ささいな事が彼女の夢だった。

その事を知り、私には何も言えなかったが智輝との夫婦生活では、そうではなかった事も彼女が私に教えていた。

同じ、ベッドで一緒に寝るようになってからは何時も、朝食の仕度のために彼女が私よりも先に起きてた。


「麗奈…。私が休みの日は、こうして過ごさないかい?」

「だって朝ごはんは?お腹が空くでしょう?」

「一食、抜いたってどうって事ないから、そうしよう?」

「ありがとう駿…。駿は、私の願い事を何でも叶えてくれる白馬の王子様みたい……。」

「王子様って言うより、おじいさんって感じかな…。」


そう言い私が笑った。

「駿は、おじいさんじゃないから夕べだって麗奈を、いっぱい気持ち良くしてくれたし私、年の事は気にしてないから…。もう二度と自分のことを、そう言う風に言わないって誓って?」」

「分かった、もう二度と言わないよ麗奈……。」

「うん…。」
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