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息子の嫁
第2章 第二章
「私が?」

「そうだよ。」

「それって、お義父さんが好きって私が云ったから?」

「そうだな……。私も、今まで自分の胸に秘めていた事を言葉に出して言えたことで気持ちが軽くなったのかもな?」

今の、正直な気持ちを私は彼女に話した。

楽しかった食事も終わり何時ものように私は、お風呂に向い、お風呂から上がり台所を覗くと、彼女は晩酌の仕度をしてるところだった。


「もう上がったの?」

「男は、洗うところが少ないから」


そう私が言うと彼女は笑った。

私がリビングに移り、ソファーに座り程なく両手でお盆を持った彼女が部屋に入って来た。

何時もとは違い、彼女が手に持ってたお盆にはオチョが二つ、つまみの入った小鉢が二つと箸も二膳

各々、二人分が乗っていて、それらをテーブルに並べると彼女が隣りに腰掛け脚を組んで座った。


「私も一緒にって思って、お義父さん…。一緒でいい?」

「じゃあ一緒に呑もう」


そう言い始まった今夜の晩酌だった。

用意された小鉢には夕べと同じく、ホヤが盛り付けてあった。


「ホヤまだあったのかい?」


彼女は違うと云った。


「じゃあ私の為に、わざわざ今日も買って来てくれたのかい?」


彼女は、夕べ私が喜んでくれたから今日も買って来て作ったと教えた。

「麗奈さん…。ありがとう。」

「お義父さん…。それも職場で練習して来たの?」


違うよと彼女に話すと、声を上げ笑いだし


「練習してた時って誰にも気ずかれなかったの?」
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