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第2章 第二章

味噌汁や料理が冷めてしまってたが、これまでの夕食と違い二人だけの食事は楽しく話しをしながら食べ


「実は今日、部下に飲み会にと誘われたが私は、早く帰りたくて真っ直ぐ帰って来たんだ。」


私が、そう話すと箸を置き席を立つと彼女が私を後ろから抱いた。


「どうしたんだい？」

「だって飲み会を断って、お義父さんが真っ直ぐ帰って来てくれたから私……。嬉しくて。」


彼女は、何時も私が部下との飲み会を断ってた事を知らなかったから私が、彼女の為に断って帰って来てくれたんだと勘違いしてたようだった。

正直、私は部下と飲むよりも麗奈が待つ、この家に早く帰って来たかった。

両腕を回し、私を後ろから抱いてた彼女の目から涙が溢れ出て、そんな彼女の肩をポンポンと優しく叩き


「麗奈さんが作ってくれた料理と味噌汁は、冷めても美味しいから一緒に食べよう？」

そう言い彼女をなだめた。

それから食卓に着いた彼女は、私に笑顔を見せ食べ始め

「お義父さん」

「なんだい？」

「今日の、お義父さんって何だか何時もの、お義父さんじゃないみたい」


私は、どうしてかと彼女にたずねた。


「だって、お弁当が美味しかったって云ったり、味噌汁が冷めても美味しいって云ってくれたり、とっても私に優しくしてくれるし、今日だって飲み会を断って真っ直ぐ帰ってきてくれたし」

「麗奈さんに、今まで言わなかった事とか、ありがとうって言えてなかったりした事を麗奈さんが、私に色々な事に気付かせてくれたんだよ。」