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息子の嫁
第2章 第二章

弁当を食べながら彼女に、私は礼を言った事があったのだろうかと今まで考えた事もなかったような事が脳裡に浮かんだ。
弁当を作り私に手渡し、家に帰っては玄関先に出迎えてくれた彼女に持ち帰った弁当を手渡し、その先は……いくら思い返しても、その先は何もなく着替える為に自分の部屋に、そんな毎日だったように思え
彼女の存在を私は、空気のように思い感じ意識しないようにしてたが、それは弁当も同じだった。
玄関先に来れば彼女が弁当を手渡し私は、それを食べていたにも関わらず、美味しかったとか、ましてや、ありがとうとも言ってなかった。
食べ終わると顔の前で両手を合わせ、ご馳走さまでしたと誰にも聞こえない小さな声で言った。
終業時間が、これ程までに待ち遠しく想えたのは新婚当初、以来だった。
早く帰って、美味しかったよ。ありがとうと言って上げたかったし私は、何より喜ぶ彼女の顔が見たかった。
仕事が終わり車に乗り家路へと急いだ。
何時も何もない時、私は寄り道をする事もなく真っ直ぐ家に帰ってたが今日は一分、一秒でも早く彼女の居る我が家に帰り着きたかった。
家に着き玄関のインターホンのボタンを押す。
「は~い」
彼女の声がし玄関のドアが開いた。
「ただいま。」
「お義父さん…。お帰りなさい。」
そう云い私を出迎えてくれた彼女にバックから弁当を取り出し
「美味しかったよ。ありがとう。」と言い手渡した。
弁当を作り私に手渡し、家に帰っては玄関先に出迎えてくれた彼女に持ち帰った弁当を手渡し、その先は……いくら思い返しても、その先は何もなく着替える為に自分の部屋に、そんな毎日だったように思え
彼女の存在を私は、空気のように思い感じ意識しないようにしてたが、それは弁当も同じだった。
玄関先に来れば彼女が弁当を手渡し私は、それを食べていたにも関わらず、美味しかったとか、ましてや、ありがとうとも言ってなかった。
食べ終わると顔の前で両手を合わせ、ご馳走さまでしたと誰にも聞こえない小さな声で言った。
終業時間が、これ程までに待ち遠しく想えたのは新婚当初、以来だった。
早く帰って、美味しかったよ。ありがとうと言って上げたかったし私は、何より喜ぶ彼女の顔が見たかった。
仕事が終わり車に乗り家路へと急いだ。
何時も何もない時、私は寄り道をする事もなく真っ直ぐ家に帰ってたが今日は一分、一秒でも早く彼女の居る我が家に帰り着きたかった。
家に着き玄関のインターホンのボタンを押す。
「は~い」
彼女の声がし玄関のドアが開いた。
「ただいま。」
「お義父さん…。お帰りなさい。」
そう云い私を出迎えてくれた彼女にバックから弁当を取り出し
「美味しかったよ。ありがとう。」と言い手渡した。

