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第2章 第二章

職場に着き、朝礼が終わると各々、仕事についたが、それから間も無く私のデスクに部下がやって来た。

「課長、皆で今夜、打ち上げを企画してて課長にも是非、出席して欲しいんですけど、ご都合はいかがでしょうか？」

机の上に課長と書かれたプレートがあった私への、社交事例にも似た私への誘いだった。

「そうか今夜は都合が悪いから皆で楽しんで下さい。」

私は、そう部下に言い財布から一万円札、二枚を手渡した。

「ありがとう御座います。」

そう私に礼を云い部下は私のデスクから離れ自分の持ち場へと戻ったが私は、何時もそうだった。

私がいては部下も羽を伸ばし楽しめないだろう、そう想い何時もお金を渡し出席しなかったし部下も、それを承知で私を誘った。

私は、早く愛した人の元へ帰りたかったし、それが本音だった。何となくソワソワして仕事も手につかない程で、終業時間が待ち遠しかった。

やがてお昼休みになり外に食べに行く人や私のように手作りの、お弁当を食べる人と人、各々で私はバックから彼女が作ってくれたお弁当を取り出し机の上に置いた。

今朝の出掛けに私は、バックだけを持ち玄関を出ようとした。

そんな私に彼女が、お弁当を手渡し「行ってらっしゃい」と見送ってくれた。

弁当の蓋を開け食べ始めると美味しかった。

彼女は、料理が得意だったし夕べは、叔母さん直伝のホヤを晩酌用にと作ってくれ何を食べても彼女の料理は美味しかった。