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息子の嫁
第14章 婚約指輪

「ああ――むしゃくしゃする…。喉が渇いた……。」


その言葉が、実家での出来事を物語っているようで、私の心に重くのし掛かった。


「どうしたの?笑ってくれないの?私、どんな事をしてでも帰って来るって言ったよ…。」

「お帰り麗奈…。」


やっとその言葉が言えた。

「お義父さん」

「なんだい?」

「私、お腹空いた…。どこか食べに連れてってお願い……。」


彼女に、そう言われ私は断われなかった。

この町では彼女と一緒に食べには行けなかった。


「お義父さんは、飲んでないから運転、出来るでしょ?」

「麗奈は何が食べたいんだい?」

「焼き肉、食べに行こう?」


それから身仕度を整え家を出て隣り町へと車を走らせた。

「お義父さん」

「なんだい?」

「麗奈の、我が儘を聞いてくれてありがとう…。」

「私もお腹が空いてたし、これから夕食を作るのも大変だから、ちょうど良かったんじゃないか?」

「うん…。今夜は私、夕食を作る気力がなくて――。」

「そうか…。たまには、そんな時もあるさ気にするなよ……。」

「ごめんね?」

「謝るなよ…。こうして帰って来てくれただけで私は嬉しいんだから……。」

「本当?」

「ああ本当だよ…。」

「お義父さん」

「なんだい?」

「私――聞いてもいい?」

「聞くって何を?」

「私が居ない間、何をしてたの?」

「部屋に掃除機を掛けたり風呂場とかトイレを掃除したりしてたよ…。」


彼女が居ない間に私が考えて事とか、彼女が居ない寂しさを紛らわせるために、掃除をしてたことを話して聞かせた。
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