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息子の嫁
第14章 婚約指輪

彼女の物と私が着る浴衣を各々、二着ずつ買い急いで帰って来たが彼女は、まだ帰ってなかった。
買って来た浴衣を私のと一緒に脱衣カゴに畳んで入れリビングに戻り、ひたすら彼女の帰りを待った。
夏の夕暮れは遅く、七時頃まで外は明るかったが彼女が帰宅した時は、もう薄暗くなり掛けていた。
彼女が帰宅したのはそんな時間帯だった。
テレビもつけず音のない、この部屋に彼女がカギを差し込み玄関のドアを開ける音が聞こえた。
その音を聞き、急いで玄関口に行くと片手で、自分が履いた靴を揃えているところだった。
「ただいま…。」
私の顔を見て彼女は、にこっと笑った。
「ああ――むしゃくしゃする…。私、喉が渇いちゃった…。お父さんビールを飲もう?」
そう言い彼女が、台所に向かったが私はまだ、お帰りとも言ってなかったし、彼女を抱いてもキスさえもしてなかった。
彼女には、それらを私にさせない程の強い、いらだちが感じられ私が、話し掛けられるような雰囲気ではなかった。
彼女の後を追うように、私も台所に入り冷蔵庫から冷えたビールグラスを取り出し、サーバーから生ビールをグラスに注ぎ彼女に手渡した。
「ありがとう…。」
よほど喉が渇いてたのか、ぐびぐび音を立て喉の奥へと流し込むと、お代わりをし二杯目を飲み終わると大きく息を吐いた。
「ああ――うんめい!!」と地元の方言でいい私に微笑んだ。
何時もの私なら、彼女の仕草を見て笑ってたが何故か今は笑えなかった。
買って来た浴衣を私のと一緒に脱衣カゴに畳んで入れリビングに戻り、ひたすら彼女の帰りを待った。
夏の夕暮れは遅く、七時頃まで外は明るかったが彼女が帰宅した時は、もう薄暗くなり掛けていた。
彼女が帰宅したのはそんな時間帯だった。
テレビもつけず音のない、この部屋に彼女がカギを差し込み玄関のドアを開ける音が聞こえた。
その音を聞き、急いで玄関口に行くと片手で、自分が履いた靴を揃えているところだった。
「ただいま…。」
私の顔を見て彼女は、にこっと笑った。
「ああ――むしゃくしゃする…。私、喉が渇いちゃった…。お父さんビールを飲もう?」
そう言い彼女が、台所に向かったが私はまだ、お帰りとも言ってなかったし、彼女を抱いてもキスさえもしてなかった。
彼女には、それらを私にさせない程の強い、いらだちが感じられ私が、話し掛けられるような雰囲気ではなかった。
彼女の後を追うように、私も台所に入り冷蔵庫から冷えたビールグラスを取り出し、サーバーから生ビールをグラスに注ぎ彼女に手渡した。
「ありがとう…。」
よほど喉が渇いてたのか、ぐびぐび音を立て喉の奥へと流し込むと、お代わりをし二杯目を飲み終わると大きく息を吐いた。
「ああ――うんめい!!」と地元の方言でいい私に微笑んだ。
何時もの私なら、彼女の仕草を見て笑ってたが何故か今は笑えなかった。

