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息子の嫁
第14章 婚約指輪
店内入ると欲しい花を直ぐに見付ける事が出来た。

レジで会計を済ませ車に戻り、彼女も助手席に乗ったが私には気掛かりな事があった。

次は、大型ショピングセンターで彼女に婚約指輪を買う予定だったが今日の、私達は喪服を着てた。

私達が一緒に、出掛けるのを誰に見られてもいいようにと喪服を着てたが婚約指輪と、喪服ってどうなんだろう?

そんな事を考え、私は車を停めたままでいた。


「お義父さん…。どうかしたの?」


指輪を、買う事は彼女には内緒にしてた。


「家を出る時は、誰かに見られてもいいようにと喪服を着てきたが今度、行く所には喪服は相応しくないんだよ…。」

「お墓参りに行くんでしょう?」

「お墓に行く前に、どうしても行きたい所があるんだ…。」

「喪服が相応しくない所って、どこなの?」


ご近所を、あざむくには喪服でならと作戦を考えた時、向こうに行けばなんとかなるだろうと安易に考えてたが後、数キロ先にある宝石店に行くのを私は、ちゅうちょしてた。

婚約指輪を買う事は、彼女へのサプライズだった。


「お義父さん…。私達に隠し事はない筈よね?どこに行くの?」


今、彼女に言ってしまえば生ビールの時と同じで、サプライズではなくなるが彼女に私は、隠し事が出来なかった。

「麗奈…。今日は、指輪を買おうと決めて来たんだ…。」

「指輪って私に?」
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