パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第14章 婚約指輪

食器類を洗い終えた後、私はシャワーを浴びるつもりでいた。


「麗奈は今朝、シャワーを浴びたのかい？」

「うん…。」


彼女に、出掛ける仕度をするよう伝えた後、私はシャワーを浴び身仕度を整えた。

今日は、朝から夏の陽射しが降り注ぎ暑かったので半袖のYシャツを着てリビングに行くと半袖の、ワンピースを着た彼女が私を待っていた。


「早かったね？」

「だって今日は喪服だから……。」

「そうだな…。」


そうは言ったが、始めて喪服を着た彼女を見て私の心がざわついた。

半袖のワンピースを着た彼女が、何時もよりも更に、綺麗だったからで私の目がおよぎまともに彼女の顔を見られなかった。


「お義父さん…。どうしたの？」

「今朝の麗奈が、とっても綺麗で――。」

「お義父さん…。何が欲しいの？」

「さあ出掛けようか…。」

「うん…。」


彼女が、助手席に乗ると私は車を走らせた。

私が、最初に目指したのは大型ショピングセンターだった。

途中、産直でお墓に供える花を買おうとも考えたが、知り合いにあう可能性もあったので、そこには寄らず車を走らせた。

「お義父さん…。お花はどこで買うの？」

「向こうに行けばスーパーがあるから、そこで買おう？」

「そうね…。」


家を出て、復興道路を走り30分ちょっとで目指した町の入り口を示す案内板が見え、それから少し走るとスーパーがあった。


「ここで買おう？」


彼女も車からおり店の中に入った。