パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第12章 世間の目

「そうね…。お義父さんも、手伝ってくれる？私、あの部屋には独りでは居たくないの……。」

「分かった…。他にも部屋はあるけど私と一緒でいいのかい？」

「うん…。私、お義父さんと、一緒の部屋がいい……。」

「分かった…。何でも言ってくれていいから一緒にやろう？」

「うん…。ありがとうお父さん……。」


生ビールを飲み終え私達は、彼女の部屋に入り彼女の物を全て、私の部屋に運び入れた。


「整理箪笥が欲しいかなぁ？」


それは彼女の物を、全部運び入れた時に感じた時の正直な私の気持ちだった。


「そうね…。でも、お義父さんの箪笥を使うから何とかなるかも……。」

「そうか…。」

「うん…。ありがとう……。お義父さん…。」

「なんだい？」

「お義父さんって、とっても几帳面なんだね？」


箪笥の引き出しを引き出し彼女が云った。


「独り暮らしも同然だったから自然に、そうなったんだよ…。」

「でも、それって性格だと思うけど…。」

「私の物は、気にせず麗奈さんが使いやすいように好きに使っていいから…。」

「うん」

「どうした？」

「だって同じ箪笥に私の、下着類とお義父さんのが、一緒に入ってるって私――まだ信じられなくて……。」

「一緒は嫌かい？」

「ううん…。違うの私――嬉しいの……。」

「箪笥の中でも繋がってたりして…。」

「まあ――お義父さんったら私――知らない…。」