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息子の嫁
第12章 世間の目
彼女は、シーツの事を気にしてたが私は、彼女が言うシーツの状態を見て知っていた。

ただ、彼女に恥ずかしい思いをさせたくなかったので彼女に嘘をついた。

シーツには、点々と彼女の物と分かる染みが付いてた。

感じてお尻を伝い、垂れた彼女の汁のあとだったが、もし私が見たとか知ってるよと言えば彼女は、自分の状況を知り恥ずかしい思いをするだろうし、少し傷つくかも――そう思い彼女に嘘をついたのだった。

妻が、病弱だっために家の家事は私がしていた。

息子の智輝は、何時も休みには野球の試合と言い家に居る事が少なかった。

彼女と結婚した後も、それは変わる事がなく私は何時も、一人ぽっちにされている彼女が気になっていた。

気にはなってたが彼女は息子の嫁で私が、彼女を女として見る事は一度もなかった。

息子が、深夜遅くに帰るようになり私が、彼女を女として見るようになっていたのは、その頃からだったと思う。

一人ぽっちな彼女に、何と声を掛けて上げたらよいのか、その事を私は、ずっと考えていた。

彼女の自由に出来るお金をあげた事で私達は、急速に今のような愛し合う仲になってた。

嘘が、全て悪いわけではない。

相手を思いやる気持ちがある嘘は、真実と何ら変わりはないのだから。

誰か著名な人の、言葉のようにも思われたが、それが今の気持ちだった。
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