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息子の嫁
第12章 世間の目
お風呂から上がり私達は、着替えて台所に来ていた。


「お義父さん」

「なんだい?」

「食材がなくなりそうなの……。」

「じゃあ…。食材を買い出しにいかなきゃな?」

「うん…。」


朝食と言うには、あまりにも遅い食事だったが今朝は、私の炊いた炊き込みご飯とシジミ汁だった。

「炊き込みご飯は、どうだい?」

食べ始めた彼女に聞いた。

「とっても美味しい!!」

「そうか良かった…。」

私は、何度も作っていたので炊き込みご飯には自信があった。

「お義父さん…。シジミのお汁はどう?」

「うまい!!」


彼女に笑顔を見せると彼女も「良かった…。」と私に笑顔を返した。

お喋りをしたり、笑い声があったりと和やかな朝食だった。


「お父さん何時頃、家を出るの?」


夕方前には帰らなければと私は、考え隣りの町を往復する時間を計算し彼女に言った。

「麗奈…。ここを三時頃に出よう、そして夕方前には戻って来ような?」

「そうね…。外では、家のようにはいかにし人目も気にしないとね……。」

「だから、それまでは家で、ゆっくりしよう?」

「うん…。お義父さん…。ビール飲もう?」

「じゃあ…。私が美味しい生ビールを作ってやるから少し待っててくれよ?」

「うん…。私、楽しみに待ってる……。」
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