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息子の嫁
第12章 世間の目
私は彼女と、智輝の離婚のことを考えてた。


「ねえお義父さん…。私、暫くこうしてていい?」

「どうしたんだ?」

「だって――お義父さんが、私が欲しがるような事ばかり言うから私――。」

「欲しがるって、さっき愛しあったばかりだろう…。もっと欲しいのかい?」

「違うの…。そう言う意味じゃないの……。」

「そう言う意味って、どう言う意味?」

「ヤダーっ…。お義父さん意地悪だ……。」

「ははははは…。」

「もう――お義父さんったら――。」

「膨れた顔も可愛いな?」


彼女を、からかうように私が言い笑うと頬を、ぷくっと膨らませた。


「ごめんな…。私は、いいけどお腹空いてないのかい?」

「今は、幸せいっぱいだから私――。」


そう言い、絡ませていた自分の腕に力を込めた。

暫く私達は、布団の中で過ごしてたが疲れてたのだろう。何時の間にか彼女は眠ってた。

彼女も夕べは、私の物を体内に収めたままでは、ぐっすりとは眠る事が出来なかったのだろうと私は、黙って彼女を眠らせてた。

彼女は私の、心音を聞いてでもいるかのように胸に、頰を押し当て眠ってた。

この可愛い寝顔と彼女の笑顔を、なんとしても私は、守ってやりたかった。

彼女は、幸せいっぱい…。と言ったが本当に私が彼女を幸せにするのは、これからなんだと私は、心の中でそう呟いてた。
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