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第11章 彼女が見た夢

「お義父さん…。」

「だってそうだろう違うかい？」

「お父さん…。私と結婚してくれるの？でも私――。」

「ああ…。麗奈が私と同じ気持ちでいてくれたらって考えてるんだ。

それと麗奈が、言いたい事は分かってるよ…。智輝との事だろう？弁護士に相談してみるから…。」

「うん…。私、嬉しい！！」

「まだまだ先の、事になるだろうから麗奈の見た夢を実現させるように、二人で話し合いながら考えような？」

「うん…。お義父さん私、もう元気だから大丈夫だから……。」

「大丈夫って、さっきまで寝てたのにかい？」

「栄養ドリンクとお義父さんが用意してくれたサプライズで私、元気になっちゃった…。」


そう言い彼女が笑った。


「無理するなよ…。」


彼女の仕草を見て私も笑った。


「麗奈」

「なあに？」

「そろそろ夕食の仕度をしても良いかな？」


プッと彼女が吹き出した。


「もう一杯飲むかい？」

「じゃあ私も飲みながら作るから…。」


新たに作った生ビールを彼女の前に置き自分のも作った。


「うんめえ！！」


彼女が私に笑顔を見せながら飲んだ。

私は彼女が、リクエストした玉子丼を作るために流し台に向かってたが彼女は、その様子を椅子に腰掛け見ていた。