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第10章 サプライズ

私が、アルバイトをしていた居酒屋でもそうだったが早く水を冷やす方法として

塩を耳掻き、一杯程度を水槽に入れ早く冷やす方法もあったが故障の原因にもなったし、今は急ぐ必要もなかったのでやめ、タンクの蓋を閉じた。

他に、ここでする事もなく再び彼女が寝ている自分の部屋に戻った。

部屋に戻ると先ほど、寝返りをうった状態で彼女は寝てた。

音を立てないように化粧台の、椅子に座った私を彼女が呼んだ。

「お義父さん」

「どうした？」

彼女に寄り添うように私は、ベッドの縁に座ったが彼女は寝息を立て眠っていた。

「なんだ寝言か？」

それを、しめすように彼女は寝息を立て眠ってた。

「また夢でも見てるのかな？」

彼女の、顔を見てた私は声を押し殺し笑った。

いったいどんな夢を見てるんだろう、そうは想ったが彼女の夢の中を覗いたり、そこに入り込む事など私には出来る筈もなかった。

「お義父さん」

再び、彼女が私を呼び、彼女の手が静かに私の手に重ねられた。

「お義父さんは、ずっと此処に？」

「ああ…。ずっと此処に居たよ。」

「どうした…。また夢でも見てたのかい？」

「うん」

「そうか…。気分はどうだい？」

「だいぶ良くなったみたい。」

「そうか…。よかった。」

「お義父さん…。ありがとう。」

「そうだ。忘れてた…。直ぐ戻るから……。」

そう彼女に言った後、部屋から出た。