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第10章 サプライズ

今の、やるせないこの気持ちを誰かに、吐き出したいとも想えたが私には、それが出来るのは彼女しか思い付かなかった。

しかし今の彼女に、それを吐き出す事は出来なかった。

長期の有給休暇を経験し、少しずつ私の気持ちが仕事から本当に私を、必要としている愛した彼女へと、その比重が変わって来ていた。

そんな風に考えてた時、ふと彼女が見たと言う不思議な夢の事が気になった。

彼女は、いったいどんな夢を見たのだろう？私達の子供達のためにと彼女は言い、その事で彼女は強くなろうとしてたがその内容とは？

そう一旦、気になるとどうにも、その事から気持ちが離れられなくなる性分で暫く、そうして彼女を見てると暑いのか掛け布団がめくられ寝返りをうち私の方に身体を傾けた。

起きたのかな、そう想い見てたが彼女は寝息を立てていた。

いったい、どれくらい私は、こうして彼女を見続けてたのか徐々に腰が痛くなり、椅子から静かに立ち上がり台所に向かった。

台所に設置した、サーバーが気になり水槽タンクの蓋を開け、タンクの水に指を差し込んだが、タンクの水は、まだ温かった。