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息子の嫁
第10章 サプライズ
彼に承諾してもらった後、私は急いで家に帰り彼女の様子を見に部屋に戻った。

彼女は眠ってた。

その様子を見て私は安心し部屋を出て台所に来て、ビールサーバーを置く場所を決め彼を待った。

暫くし、彼の店名の入った軽トラックが家の前で止まり私は、彼を出迎え台所に案内した。

ビールサーバーの取り付けから最後の点検が済むまでには、小一時間ほどかかり点検がすむと彼は帰った。

後はタンクに入れた、サーバーの水が冷たくなるのを待つだけだった。

彼が帰った後、ビールグラスを水洗いし冷蔵庫に入れ、これで彼女へのサプライズの準備が全て整った。

業務用のサーバーを家に置こうなんて考えるのは、きっと私だけだろうし、そうするには彼に無理なお願いをするしかなかった。

全ての準備を終えると彼女の、喜ぶ顔が見えるようで想わず頬が揺るんだ。

夕方までにはまだ大分、時間があった。

眠ってた彼女を、起こさぬようにと静かに自分の部屋のドアを開けた。

彼女は、寝息をたて眠っていた。

音を立てないよう私は、化粧台の椅子に腰を下ろし座った。

椅子に腰掛け、何をするでもなく私は黙って、ただ愛しい彼女の寝顔を見ていた。

一週間も私が、有給休暇を取っている事を、まだ彼女には教えてなかった。

そのことを考えると気が重かった。
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