パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第8章 噂（うわさ）

私が、ベットの傍まで歩み寄ると彼女が身体をずらし私をベットに座らせた。

「喉が渇いただろう？アリカリ飲料だけど少し飲もうな？」

グラスを傾けストローで彼女に飲ませた。

「ありがとう。」

「もういいのかい？」

「うん」

か細い声で云う彼女に、私は少しでも希望を与えて上げたかった。

息子が、家から出て行き彼女に伝えるべき答えは既に出ていたし、それは決して許さることでもなかった。

しかし私達は既に愛し合ってた。

「麗奈。これからは、どんな事があろうと二人で一緒に暮らして行こうな？」

私は、その言葉を彼女に伝えたかった。

「うん。嬉しい……。」

彼女は私と一緒に暮らす事を喜んでくれた。

「今は、身体が動かせない程に麗奈は精神的な、ダメージを受けてるから、とにかく今はゆっくり休め。」

「うん」

彼女に、寄り添うように布団の上に寝て彼女の頭を撫でながら話してた。

「お義父さん」

「なんだい？」

「私ね、あの人がこんな形で家を出て行き世間の人達に噂話をされたのは、とてもショックだったけど、こうしてお父さんと一緒に居られる事が嬉しいの。私っていけない女？」

「そんな事はないよ。私も同じ事を考えていたんだから麗奈は、悪い女じゃないよ。」

「本当？」

「ああ本当さ。だから今はゆっくり休みなさい。」

「うん」

しかし翌日になっても彼女は、起き上がることが出来なかった。

働いた時の過労とは違い、やはり精神的なダメージは想う以上に、そう簡単ではなかった。