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息子の嫁
第7章 夫婦喧嘩
風呂場の、引き戸を開け彼女が入り何時ものように私を椅子に座らせ、タオルで背中を擦ってくれてたがそんな時、こんなに早く帰る筈のない息子が、家に帰って来て突然、私達が居た風呂場の引き戸が勢いよく開けられた。

息子は大きな声で怒鳴り散らした。

「麗奈、お前なにやってんだよ?」

息子は怒っていた。

「なにって。見て分かんないの?お父さんの背中を洗って上げてるのよ。」

彼女も大きな声で応戦した。

「なんでお前が、親父の背中を洗ってるんだよ?親父はフルチンじゃないか?」

「ばっかじゃない。お風呂に入るのにパンツ穿く?第一、私は裸じゃないし……。」

「なんだ。裸じゃないからっておかしいだろう?」

「なにがおかしいのよ、あなたのお父さんじゃない。

だったら私の、お父さんでもあるんだから背中を洗って上げて、どこがおかしいのよ。

あなたこそ何よ。お父さんの前で怒鳴り散らして恥ずかしくないの?」

嫁も負けずに息子に応戦した。

「智輝。お前こそなんだ毎日、酒を飲み午前様だって言うじゃないか?」

「親父。そんなに、キンタマおっ立てて俺に言われても全然、説得力がないんだよな。毎日、麗奈にシャブってもらってるんじゃないのか?」

「なんだい。シャブってるって麗奈さんに失礼だろう。お前は知らないだろうが麗奈さんは毎日

こうして俺の、背中を洗ってくれてるんだぞ。それを怒鳴り散らすとは、お前の方がどうかしてるんじゃないのか?」

「そうよ。あなたこそゲスな勘ぐりをして、あなたこそ毎日、どこで何をしてるのよ?

お父さんの前で言いなさいよ。女が居るんでしょう違う?」

この時間、何時もなら息子が帰って来る時間帯ではなかった。
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