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哀色夜伽草紙
第10章 外へ出た籠の鳥
「琴莉……愛してる」

抵抗を止めた私の下着を省吾の長い指が捲っていく

「や……ぁ…」

くちゅくちゅと差し入れられた指が蜜をかき混ぜ、肌が粟立つ

「いくらでも気持ちよくしてあげる、いくらでもオレをあげるから……琴莉」

切なそうに省吾が、そう言うと私をソファーに押し倒してからジッパーを下ろして前を寛げ、自身を口に付けてきた。

「んんっ」

はち切れそうに膨らんだソレの尖端を必死で口で舐め上げていると、省吾の手で頭を固定されてソファーに深く押しつけられながら口に捩じ込まれ、口いっぱいにそれを咥えることになった。

「あぁ……琴莉いやらしいね、オレの咥えてるの?ねぇ……コレが好きなんでしょ?琴莉は……」

そのまま出し入れを省吾のタイミングで何度も行っていると、閉じない口から銀の糸が垂れていく。

「あぁっ」

省吾が呻いて、ソレを口から抜かれた時には喉の奥がおかしくなりそうだった。

そして、欲望の火を灯された身体を抱えて苦しくて立ち上がり省吾に近づく

「省吾……」

抱いて欲しかった。
抱いて壱くんを忘れさせて欲しい、そんな気持ちで省吾を見つめて肉塊に手を添えてしまうと

「欲しいの?」

耳許で言われたから無言で頷いた。

このまま省吾の与える快楽だけに溺れていればいつかきっと忘れられる。

そう思いながら目を瞑ると、後ろ向きにソファに座らされ、腰を掴まれて突き刺すように入ってきた。

「淫乱だよねホントに……オレがいいんでしょ?」

何度も抉るように中を擦られて矯声が口から漏れる。

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