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哀色夜伽草紙
第7章 幻と現実
羽田くんがスエットを脱ぎ捨てて自分の身体の中心に直下立つモノを私の顔につけた

「咥えて、ほら」

「嫌……」

「ふ…抵抗するとこも可愛いね、でも逃がさないよ」

横に振った頭を掴まれると口の中に強引に肉塊を入れられた。

「あぁ…いいね…」

そのまま羽田くんのタイミングで出し入れして恍惚の表情を見せた。

悔しくて歯を立てようとしたけれど口を満たす質量に上手く行かず、そのうちスポンと抜かれた。


「悪い女だね貴女は。今、歯を立てようとしたでしょ?ダメだよ?じゃあナカで楽しんであげる」

「やっ!」

今度は身体をベッドにうつ伏せに押し付けられ、腰を高く持ち上げられると、後ろからいきなり突き刺すように入り込んできた。

入り込んだキツさに呻く。

「んああっ……」

姿は見えないが、声がうっとりとして響きを持って響いた。

「ん…いい眺め」

気持ちよかった。身体は……だけど、こんなの……だめだ。

「もうやめて」

泣きそうになりながら訴えるけれど後ろから何度も穿ちながら羽田くんが妙にしっかりした声で言った。

「やめないよ?……好きだから」

ワタシヲ スキ?

何を言い出すの貴方は私を知らないでしょう?

「オレは琴莉が好きだよ、欲しかった。あんな束縛する奴には返したくない。初めて貴女を見た時から好きで仕方ないんだよ、琴莉」

「…ぁ…ん…まだ知り合ったばかり…んっあ…」

穿ちながら流暢に話す羽田くんに抗議すると、くるりと身体を回転され顔と顔が近くに合う。その目の澄んだ光にビックリする。

こんなことしてるのに……なんて純粋な光なのだろう。

「もっと前からオレは知ってるよ貴女のこと……長谷川になんか貴女を自由にさせたくない」

(え、壱くんを知ってるの?)

「貴女はオレのものだ、貴女はオレの運命の女だから……」

どこかでも聞いたような台詞だった。壱くんもいつも私を宿命の人だって言う。

それは偶然?それとも……?

奥を突かれ続け、快楽の先で意識が飛びそうになる。

「あぁイクっ……」

壱くんとは違う強引な行為なのに

「まだまだ解放しないよ?まだイケるでしょう琴莉?」

穿って私が果てても尚も執拗に攻め立てられ、そのまま夜の明ける近くまで羽田くんは私を蹂躙し続けた……

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