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哀色夜伽草紙
第6章 怖がりのキミ

羽田くんが出たのだろう。
パタンと玄関の扉が閉まる音がして、壱くんがそばに来た。
「ベッドに運ぶよ。その前に着替えるか?汗すごいもんな……服持ってくるよ」
知らないうちに汗もだいぶかいたようで、意識がはっきりしてきたら身体がベタベタとして気持ち悪い。
「うん……ありがと」
お湯で濡らしたタオルで体を拭ってもらい、そのままスエットの部屋着に着替えさせてもらった。
気づくとカラカラだった喉に買ってきてくれたのかスポーツドリンクをストローで飲ませてくれると少し息が苦しくなくなった。
「身体熱いな、もう寝ちゃえよ?」
脇の下に手を入れてからベッドまで抱きかかえられると、寝室に移動して下ろされた。
はっきりしていた視界が今度は段々とぼやけて、グワンと動いた。
眠くて仕方ない。熱のせいだろうか。
「うん……」
「昨日無理させたからかな、ゆっくり休むんだぞ」
目を閉じると、ベッドは壱くんの香りに包まれているし、優しく頭を撫でられているからか先程までより楽になってきたけれど、眠気には逆らえない。
「赤い顔してると襲いたくなるけど」
なんてことを言うのだ!でも抵抗する元気もないので黙っていると額に唇の感触がした。
「流石に今日はヤラないよ、おやすみ可愛い琴莉」
そのまま何度か手が頭を撫でている感触がして、気づいたら眠りの底に落ちていた。
落ちる寸前に、壱くんの指が首筋に触れたような気がした。
パタンと玄関の扉が閉まる音がして、壱くんがそばに来た。
「ベッドに運ぶよ。その前に着替えるか?汗すごいもんな……服持ってくるよ」
知らないうちに汗もだいぶかいたようで、意識がはっきりしてきたら身体がベタベタとして気持ち悪い。
「うん……ありがと」
お湯で濡らしたタオルで体を拭ってもらい、そのままスエットの部屋着に着替えさせてもらった。
気づくとカラカラだった喉に買ってきてくれたのかスポーツドリンクをストローで飲ませてくれると少し息が苦しくなくなった。
「身体熱いな、もう寝ちゃえよ?」
脇の下に手を入れてからベッドまで抱きかかえられると、寝室に移動して下ろされた。
はっきりしていた視界が今度は段々とぼやけて、グワンと動いた。
眠くて仕方ない。熱のせいだろうか。
「うん……」
「昨日無理させたからかな、ゆっくり休むんだぞ」
目を閉じると、ベッドは壱くんの香りに包まれているし、優しく頭を撫でられているからか先程までより楽になってきたけれど、眠気には逆らえない。
「赤い顔してると襲いたくなるけど」
なんてことを言うのだ!でも抵抗する元気もないので黙っていると額に唇の感触がした。
「流石に今日はヤラないよ、おやすみ可愛い琴莉」
そのまま何度か手が頭を撫でている感触がして、気づいたら眠りの底に落ちていた。
落ちる寸前に、壱くんの指が首筋に触れたような気がした。

