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哀色夜伽草紙
第4章 2人のカンケイ
言葉に思わずでた恐ろしい言葉に、自分で怖くなって震えた。

イヤだ、離れるくらいなら死んでしまいたい。そう思えば思うほど震える。

今この時だけそんな夢みたいな事を言わないで。

イヤイヤをするように耳を塞いで首を振り、震えた私を椅子から抱き上げて、壱くんが腕の中に入れてきた。

「馬鹿な事言うな!琴莉がいない世界なんて何の価値もない!冗談でもやめてくれ、何としてでもお前を離さない」


だけど貴方は私を捨てなくてはいけないのだ。そうでしょう?

「壱くんはわかってない……」

「わかってる。もしも息を止めるなら二人同時にだ、琴莉。一緒に生きよう」

それは出来ないのを二人とも分かっているのになぜそんな風に言うの?

貴方は家のために後継ぎになり、子どもを持たなくてはいけないのだから……



私の蜜壺に顔を埋めた壱くんがピチャピチャと立てる音が部屋に響く

「ん……っ」

いつの間にか照明が暗めになり、ぼうっと壱くんの身体が白く光る

まるで妖精のようだといつも思う。綺麗な妖精のようだ。


けれど彼は立派な男性で、そそり立つモノを私の口に突き刺し、まるで征服したかのように床に押し付けたりする。


それを口一杯に受けながら、私は悦びに涙して愛していく。

「苦しい?あぁ泣かないで」

私の涙を見て慌てた壱くんが口から引き抜いて頭を撫でながら涙を唇で拭う。

「違う、嬉しい……の……」

「可愛いこと言うと止まれないぞ……大事にしたいんだから、煽るな」

私に触れ、なぞる指が私の肌に熱を興していく。

壱くんに愛される度に私は悦び、啼いて……密かに嘆く

「いい?」

「うん」

私が小さく頷けば壱くんが恍惚の表情で私の脚を開く。

「挿れるよ……もう、我慢出来ない」

「ん…ぁ…メチャメチャにして?」

私たちは戸籍上も世間的にも従兄弟同士だから恋人にも夫婦にもなれる。

けれど……

(絶対に結ばれてはいけない関係なのだから)

いつか壱くんと離れなければならない。

いつかイチくんを私は諦めなくてはならないだろう。

「琴莉はオレの宿命の女だから……」

壱くんはそう言うけれど、いつか彼が私を捨てる日が来るだろう。

その日への想いのかいつも終わりを描いて泣いてしまう
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