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哀色夜伽草紙
第4章 2人のカンケイ

井坂課長との話が終わってから、始業ギリギリの時間の頃になると羽田くんが来て、私の隣に座った。
その席が彼の席だから当たり前なのだけれど、昨日の事もあって緊張してしまう。
ところが、私が緊張して身構えているのとは対象的に、羽田くんは変わらない眠そうな顔でなんの変化もなく普通に挨拶をしてきてストンと座った。
しかもすぐに真剣に昨日渡したマニュアルを眺めながら宿題で渡した雑貨部門のマーケティング資料を纏めていた。
仕事中だからプライベートは持ち込まないのは当然といえばそうだけれど、羽田くんのその態度に安心して私も仕事を始めた。
「コレ、どこに返せばいいですか?」
お昼休みも近い時間に羽田くんが食品部門の資料の厚いファイルを抱えて聞いてきた。
雑貨部門の資料はすでに仕上げて次にもう移っているようだ。やはり仕事が早い。
「あー、それは資料室のやつだね」
最近のデータは殆どサーバーの中で紙の資料は使わないのだけれど、今回は10年以上前のデータとの比較もあり資料室から借りてきたのだった。
「返しておくからここにおいておいて」
「重いからオレが運びます。手が空いたら声かけてください。場所教えて欲しいので」
確かに持っていくのは大変だし、この先も覚えておいたほうが良いだろうとその提案に頷いた。
「わかった、今一区切りつくから行こう」
そろそろ昼休憩だしここで一度作業を終わらせてしまおう。
「分かりました」
すぐに書いていた書類を保存してから立ち上がり、羽田くんを資料室まで案内した。
その席が彼の席だから当たり前なのだけれど、昨日の事もあって緊張してしまう。
ところが、私が緊張して身構えているのとは対象的に、羽田くんは変わらない眠そうな顔でなんの変化もなく普通に挨拶をしてきてストンと座った。
しかもすぐに真剣に昨日渡したマニュアルを眺めながら宿題で渡した雑貨部門のマーケティング資料を纏めていた。
仕事中だからプライベートは持ち込まないのは当然といえばそうだけれど、羽田くんのその態度に安心して私も仕事を始めた。
「コレ、どこに返せばいいですか?」
お昼休みも近い時間に羽田くんが食品部門の資料の厚いファイルを抱えて聞いてきた。
雑貨部門の資料はすでに仕上げて次にもう移っているようだ。やはり仕事が早い。
「あー、それは資料室のやつだね」
最近のデータは殆どサーバーの中で紙の資料は使わないのだけれど、今回は10年以上前のデータとの比較もあり資料室から借りてきたのだった。
「返しておくからここにおいておいて」
「重いからオレが運びます。手が空いたら声かけてください。場所教えて欲しいので」
確かに持っていくのは大変だし、この先も覚えておいたほうが良いだろうとその提案に頷いた。
「わかった、今一区切りつくから行こう」
そろそろ昼休憩だしここで一度作業を終わらせてしまおう。
「分かりました」
すぐに書いていた書類を保存してから立ち上がり、羽田くんを資料室まで案内した。

