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哀色夜伽草紙
第2章 大事なヒト

オートロックは合鍵で解除したけれど、自宅前では一応インターフォンを鳴らしてみる。すると
「入っておいで」
と、優しい声でインターフォン越しに壱くんが言うので安心して鍵を開ける。
「ただいま、壱くん」
「お帰り琴莉。毎度言うけど、合鍵あるんだから自由に入って来ればいいのに」
「うん……」
リビングには編集者の金見さんが居た。
金見さんは女性誌の編集さんで、とても華やかな美人だ。
ベリーショートの髪に大きなイヤリングをして、いつも濃い目のけれど流行の化粧にハッキリした色の服を身に纏っている。今日はオレンジのシャツに黒いロングスカートのようだ。迫力の美女。
「こんばんは金見さん。だって勝手に入ってきて、もし壱くんが美女とお取り込中だったら……ショックだもん」
私の言葉に金見さんが目を見開いて吹き出した。
「ナイナイ!長谷川さんが琴莉さん以外に靡くとかないから!この私の超絶の美貌を以てしても堕ちなかった男よ?」
美女からそう言われると確かにそうだと頷きたくもなるが……以前は彼女も壱くんにアプローチしていたのだろうか?
「超絶美貌って……フフフ、まぁその通り。琴莉はオレの運命の人だから。いや、宿命の人かな。他の女なんていらないし、勃たないから」
壱くんがサラリと言ってのけると金見さんは眉を顰めた。
「あらやだ、のろけ。さっさと退散するわ!」
金見さんはそんな風に言いながら書類をまとめる。
その姿に壱くんがシッシッと追い払うように手を振った
「出てけ、出てけ、オレはこれから琴莉と愛し合うんだから。あぁ早く抱きたい!締め切りのせいで3日も空いてるんだから!」
「ちょっと壱くん、赤裸々過ぎるから!やめて!」
恥ずかしくて思わず叫ぶが、お構いなしの金見さんと壱くんはニヤリと笑っていた。
「あら、愛されてるわねー琴莉さん。私も旦那に言おうっと!今夜スルわよ!って」
「ノーマルな旦那によろしくな」
「はいはい。じゃあ失礼します、またね琴莉さん」
「入っておいで」
と、優しい声でインターフォン越しに壱くんが言うので安心して鍵を開ける。
「ただいま、壱くん」
「お帰り琴莉。毎度言うけど、合鍵あるんだから自由に入って来ればいいのに」
「うん……」
リビングには編集者の金見さんが居た。
金見さんは女性誌の編集さんで、とても華やかな美人だ。
ベリーショートの髪に大きなイヤリングをして、いつも濃い目のけれど流行の化粧にハッキリした色の服を身に纏っている。今日はオレンジのシャツに黒いロングスカートのようだ。迫力の美女。
「こんばんは金見さん。だって勝手に入ってきて、もし壱くんが美女とお取り込中だったら……ショックだもん」
私の言葉に金見さんが目を見開いて吹き出した。
「ナイナイ!長谷川さんが琴莉さん以外に靡くとかないから!この私の超絶の美貌を以てしても堕ちなかった男よ?」
美女からそう言われると確かにそうだと頷きたくもなるが……以前は彼女も壱くんにアプローチしていたのだろうか?
「超絶美貌って……フフフ、まぁその通り。琴莉はオレの運命の人だから。いや、宿命の人かな。他の女なんていらないし、勃たないから」
壱くんがサラリと言ってのけると金見さんは眉を顰めた。
「あらやだ、のろけ。さっさと退散するわ!」
金見さんはそんな風に言いながら書類をまとめる。
その姿に壱くんがシッシッと追い払うように手を振った
「出てけ、出てけ、オレはこれから琴莉と愛し合うんだから。あぁ早く抱きたい!締め切りのせいで3日も空いてるんだから!」
「ちょっと壱くん、赤裸々過ぎるから!やめて!」
恥ずかしくて思わず叫ぶが、お構いなしの金見さんと壱くんはニヤリと笑っていた。
「あら、愛されてるわねー琴莉さん。私も旦那に言おうっと!今夜スルわよ!って」
「ノーマルな旦那によろしくな」
「はいはい。じゃあ失礼します、またね琴莉さん」

