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哀色夜伽草紙
第2章 大事なヒト

「どうだ?羽田の印象は」
羽田くんがフロアを出て、私がデスクに戻ると井坂課長が戻ってきて聞いてきた。
「んー、優秀そうですね。私が指導で良いんですか?」
井坂課長にそこはきちんと聞いておこうと確認した。
「オレは琴莉が適任だと思う、あーゆー小難しい奴にはお前みたいな単純なやつが合うからな」
ニヤリと笑いながら言われたので睨み付けるフリをしてふくれ面をする。
「課長、失礼です……」
「あの、変わり者の壱を恋人にして手玉にとってるお前ならいけるだろ?」
壱くんは確かに変わってるけど、手玉に取ってる?取られてるの間違いでは?
しかも恋人……だと言ってよいのだろうか。
「彼は従兄弟ですから…」
「でも恋人なんだろ、自慢してるぞ?あっちは……毎度惚気が酷いくらいに」
「ええ、まぁ」
歯切れの悪い言い方に井坂課長は軽くポンポンと背中を叩いてきた。
「自信を持て、そして引き止めてすまなかった。上がっていいぞ」
「はい、お疲れ様です」
鞄を持ってオフィスを出ると、そのまま壱くんの家に向かった
羽田くんがフロアを出て、私がデスクに戻ると井坂課長が戻ってきて聞いてきた。
「んー、優秀そうですね。私が指導で良いんですか?」
井坂課長にそこはきちんと聞いておこうと確認した。
「オレは琴莉が適任だと思う、あーゆー小難しい奴にはお前みたいな単純なやつが合うからな」
ニヤリと笑いながら言われたので睨み付けるフリをしてふくれ面をする。
「課長、失礼です……」
「あの、変わり者の壱を恋人にして手玉にとってるお前ならいけるだろ?」
壱くんは確かに変わってるけど、手玉に取ってる?取られてるの間違いでは?
しかも恋人……だと言ってよいのだろうか。
「彼は従兄弟ですから…」
「でも恋人なんだろ、自慢してるぞ?あっちは……毎度惚気が酷いくらいに」
「ええ、まぁ」
歯切れの悪い言い方に井坂課長は軽くポンポンと背中を叩いてきた。
「自信を持て、そして引き止めてすまなかった。上がっていいぞ」
「はい、お疲れ様です」
鞄を持ってオフィスを出ると、そのまま壱くんの家に向かった

