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哀色夜伽草紙
第2章 大事なヒト
締め切りが近いと壱くんは途端に会えなくなる。

いずれは家を継ぐことになるけれど、それまでと思っているのか、彼はゲームや若者向けの情報雑誌の編集者やら色々やっていて、今や売れっ子のコラムニストになった。

そんな彼にに聞いたことがある。

「コラムニストって何する人?」

イマイチ分からないから尋ねたのに、壱くんは笑った。
私を本当にお馬鹿だと思ってるでしょ。

「そりゃあコラムを書く人だよ?最近は色んなモノについて書くしなぁ専門はないかな。だから取材の一貫だなコレも」

そう言いながら私を膝の上に抱き上げた壱くんがスカートにスルリと手を差し込んでくる。

「え?…ゃ……何の取材……んっ」

「んー、女体の神秘について、とか?フフ……ほら、もう濡れてる」

壱くんはその蠱惑の瞳でお喋りな指で、いつも私をあっという間に潤ませる。

「バカ……」

「可愛いよ琴莉、お前はオレのモノ……」


そのまま二人でソファでお互いの熱を交換し合った。



「今度は顔がニヤニヤしてるぞ琴莉、さっさと仕事しろ!」

思わず思い出に浸っていると井坂課長から声がかかる。


「はいっ!」


そうだった、今は仕事中だった。いけないいけない……

呆れ顔で席に戻ろうと身体の向きを変えた井坂課長の背中にこっそりペロリと舌を出して仕事を再開した。


『マーケティング課』に配属されて3年、それまで総務課で女性ばかりの緩いようなそれでいて水面下で女性同士火花散る環境に居たが、ここは男性ばかりの部署だった。


20人いる部署に女性は私と山川さんと言う男勝りな美人キャリアウーマンと、可愛らしい顔に似合わず毒舌な後輩の今田さんの3人だけで、その二人とも仕事外の付き合いもほぼない。


干渉もされず煩わしさはなく、唯一バレンタインに義理チョコを配るのだけが大変な位で私は気に入っている。


その20人を束ねているのが井坂課長だ。
若い課長で、31歳の時に課長なったと言うから優秀過ぎる。

その井坂課長にこのマーケティング課に呼ばれたのだった。事務能力を買ったと言われたけれど、本当かどうかはわからない。

なんて考えながら仕事をこなし、ようやく満足出来るグラフと資料をまとめて提出すると
井坂課長から会議室に来るように声を掛けられたので終業時間間際に何だろうと不思議に思いながらも向かった。

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