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哀色夜伽草紙
第12章 アナタと生きたい

「自分勝手で残酷な私を憎んでいい。省吾、私は壱くんの傍に居たい」
「そんなの勝手すぎるだろ!」
叫ぶと省吾がガチャンと大きな音を立てて部屋の鍵が閉めた。
「省吾……?」
「勝手すぎる……」
壱くんの腕の中にいる私に覆いかぶさり、強引に頭を押さえて唇を奪ってきた。
「やめっ……ん」
唇を開かれて中に舌を差し込まれれば声が漏れてしまう。
「ほら、こんなにオレに簡単に感じてるくせに」
そう言ったかと思えば、いきなり掛けていたシーツに潜り込んで、寝間着の浴衣を開いて下着の中に手を入れてきた。
「んぁっ」
身体が仰け反ったその時、壱くんが声をかける。
「何してんるんだ?」
壱くんが省吾を私から引き剥がそうとすると強い力で押し返されている。
省吾は光る唇を拭うと壱くんに向かってニヤリと笑った。
「何って、琴莉と愛し合うんだよ。ああ、そうだ……あんたも一緒にどう?」
え?何を言ってるの省吾は?
正気の沙汰とは思えない発言に身体が硬直する。
なのに、壱くんまでもがニヤリと省吾に笑いかけた。
「……それで気が済むなら?」
壱くんが今度は私の首筋に噛み付き、ブラウスを開く
「ぁ……」
「フフ、話が早い……」
(な…何をするの?)
二人はベッドの上に乗り、私の衣類を取り去りながら全身を舐めていく。
立ち上がる胸の頂きや刺激に揺れる腰や期待に摺り合わせてしまう脚に二人の指と唇が這い回るから身体が、ビクビクとあちこち痙攣していた。
「……ぁ…ン……ャ…ッ」
クチュクチュと水音が響く中身体はもう痺れて動けなくて、二人がギシギシとベッドを鳴らしながら私を蹂躙していく

