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愛おしいキミに極甘な林檎を
第65章 番外編:Totus tuus

「……郁哉さんに、です」

そう言ってからすぐにソラ先輩のことを見る。すると、少し目を見開いてから無表情な顔をしていた。

「そっか……。話の流れから考えて、八十パーセントの確率で郁哉さんかと思ったよ。
職場でいつも側にいるだろうし」

「私のしている仕事は、課長のサポートみたいな感じですから。
でも、見られてしまったのは私が油断していたからです。
決して、わざと見せたわけじゃないですから」


「分かってるよ。
話してくれるってことは、やましいことがないという意味だろうし。
仕事中も俺の目が届くところにいてくれたらいいんだけどな……」

「えっ……」


「ううん。なんでもない。とりあえず買い物に行ってくるから」

私の頭をそっと撫でてからソラ先輩は家の外に出て行った。

喜んでいる感じではないし、怒っている様子でもない。平気な顔をしていた。

でも、心の中ではどんな感情を抱いていたんだろう。

絶対にいいように思っていないはずだ。



一時間ほど経ってからソラ先輩は家に帰ってきた。

両手にビニール袋を持っているから、数日分の食材を買い物してきたようだ。

右手で持っている袋には肉や野菜が入っている。

しかし、もう片方の袋には個包装のアイスがたくさん入っていた。

ソラ先輩がブロッコリーとカップ麺以外に何かを大量買するのは珍しい。

「今日はアイスパーティーをするんですか?」

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