この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛おしいキミに極甘な林檎を
第65章 番外編:Totus tuus
「……郁哉さんに、です」
そう言ってからすぐにソラ先輩のことを見る。すると、少し目を見開いてから無表情な顔をしていた。
「そっか……。話の流れから考えて、八十パーセントの確率で郁哉さんかと思ったよ。
職場でいつも側にいるだろうし」
「私のしている仕事は、課長のサポートみたいな感じですから。
でも、見られてしまったのは私が油断していたからです。
決して、わざと見せたわけじゃないですから」
「分かってるよ。
話してくれるってことは、やましいことがないという意味だろうし。
仕事中も俺の目が届くところにいてくれたらいいんだけどな……」
「えっ……」
「ううん。なんでもない。とりあえず買い物に行ってくるから」
私の頭をそっと撫でてからソラ先輩は家の外に出て行った。
喜んでいる感じではないし、怒っている様子でもない。平気な顔をしていた。
でも、心の中ではどんな感情を抱いていたんだろう。
絶対にいいように思っていないはずだ。
一時間ほど経ってからソラ先輩は家に帰ってきた。
両手にビニール袋を持っているから、数日分の食材を買い物してきたようだ。
右手で持っている袋には肉や野菜が入っている。
しかし、もう片方の袋には個包装のアイスがたくさん入っていた。
ソラ先輩がブロッコリーとカップ麺以外に何かを大量買するのは珍しい。
「今日はアイスパーティーをするんですか?」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


