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愛おしいキミに極甘な林檎を
第66章 番外編:愛の行方
「そもそも理人さんは私のことを本気で好きじゃなかったと思いますけど。
おじいちゃんのために私と結婚したがっていただけですよ」
水滴が残らないように布巾で拭き、シンクの上に皿を置いて重ねていく。どれも高級そうな皿だ。
「なによそれ。風子ちゃんはそう思っていたの?
失恋した理人くんがますますかわいそうねぇ」
「那砂さんにとってはいい話じゃないですか。
理人さんのことが好きなんですよね?」
「まあね。でも、風子ちゃんと出会ってから理人くんの付き合いが悪いのよね。
ちびっこたちのことを一番に考えていたのに、急に風子ちゃんに夢中になって……。
結婚情報誌を買って勉強もしていたわ」
「意外ですね……。
理人さんは私と出会うまで結婚を考えたことがなかったんですか?」
「あたしが知っている範囲ではないわ。
嫉妬しちゃうけど、理人くんは風子ちゃんのことを本気で好きだったんだと思う。
好きっというか、愛してるかしら。きっと、今もそうだと思うわ」
その言葉を聞いて驚き、拭いていた皿を落としそうになる。
理人さんが私のことを女として見て、愛している……。
私との結婚を諦めて、ソラ先輩と結婚することを応援してくれていたから信じられない。
「今更そんな話をしないでくださいよ。
理人さんは他人じゃなくて兄だってやっと受け入れられたところなんですから」
「あら。理人くんのこと、意識しちゃう?」

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