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《リベンジ★ラブ》
第2章 環境……
『帰りたければ帰れば?仕事――なくなるよ?』
座ったまま綾香を見据える中川の目は北中で喧嘩していたというイメージを思わせた。
手は顎の下で両手を交差し顎をのせ観察しているかのよう。

『た立川があります、真面目に働いていたのに貴方がハンティングなんかするから…頭を下げてお願いすればまた立川に戻れる…失礼します』
綾香はカバンを肘にかけその手のひらをギュッと握り拳を作った。

『なんていうかさ今日面接でもしようかと思っていたのに中座するんだ…最低ゼロ点っていうかさマイナス――柳瀬部長もあんたがこんなんじゃ苦労したと思うよ、あんたを連れてこなきゃこの企画はダメって文句言ったの俺だから』
本当にあの中川悠哉なのか、転んで保健室で消毒の度に泣いていた彼女を押さえていたあの心優しい茶髪くんではないのか?という程に黒い目が愉快そうに細められた。

その声色に中川に背を向けていた綾香は動けなく怖くなる。
今出なきゃ、頑張るのよあたしっ!
そう喝を入れるも柳瀬部長らの企画のダメだしのからくりを話されては素直に帰るという選択が出来ないでいた。

汚いやり方…
柳瀬部長も広報の人も嫌いだけど皆成瀬コーポレーションと仕事を組みたいが為に企画を何度も何度も考え直していたのに…
『貴方って最低っ…やり方が子供過ぎる…柳瀬部長らにひざまずき謝ってくださいっ!』
振り向いてキッと中川を睨んだ。

『じゃあさいくつかの質問に答えたら謝るかもしれないけど…帰るなら柳瀬部長等に謝る事なんかしない…もちろん森部綾香をここに呼んだ事へも謝ったりなんかしないよね?』
彼は烏龍茶を半分飲んでタンッとテーブルに置いたのは腹がたったのと一気にまくし立てて喉が渇いたらしい。

『いくつかの質問…?それで帰れるなら…』
部屋の隅に寄りながらも中川をみたのは近寄らない方が身のためだと感じたから。

『卒業式の日の夕方俺の言葉をのり子さんから聞いて出て来ようと思わなかった?2時間も外にいたのに…綾香は寝てるけど家に入って、と稜さんも出てきて心配してくれて…断ると作った手料理をタッパに入れて2つも持たせてくれたというのに…あんたのパーティなのに主役は早くに部屋に行ったと寂しそうだったよ…あんな優しい親らしい2人の優しさを無駄にしてあんたは贅沢に慣れすぎてる』
その光景が昨日の事のように彼はつらそうに話し綾香から顔を背けた。
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