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《リベンジ★ラブ》
第1章 目の前に立つのは…
『あの…もうお昼ご飯になりますので総務課の皆さんにもご迷惑ですからこれで失礼させてくださいっ』
柳瀬に怒られ広報にはいらないと言われた事を言うべきではない、見のがしてほしいという気持ちで必死に言い繕う。

『…話したくなさそう…それでは柳瀬に聞くしかなさそうですわね…でもあなた数字に強くて?』
肩に手をかけたままだ。

『柳瀬部長に聞くのですか?……みじめなだけです…失礼しますっ』
綾香は前だけをみて歩き始め今井を振り返らずにいた。
初対面でありながらしかも何十年も勤めているっぽい年配の女性に対する態度ではなかったと後悔する気持ちはあるが柳瀬にクビにされたようでみじめで答える気になれない。

こっそりロッカーに弁当をとりに行くと広報の社員が綾香をみて見ぬふりをしているのかそこに綾香がいないものとして彼女らはロッカーを開け何を食べるかを話ながら去っていく。

外に出て中川が告白されていた公園ではない別の公園で弁当を食べ始め玉子焼きで箸がとまる。
卵を買っているから玉子焼きを…
こんな玉子焼きくらい覚えれば誰でも作れるわ…
だいたい茶髪くんは高望みすぎるのよ…
小さな俵おむすび4つに茹でたブロッコリーにミートスパゲッティ、そして玉子焼き。

木々の木陰にそよぐ風が綾香の顎までの髪をなびかせ買い物を終えた若いお母さんとベビーカーの中の小さな手が見え隠れするその空間が幸せな家族の図を思わせる。

そして対象的に忙しく昼を求め走るスーツの男達・女達が綾香を親子連れの和みオーラから現実へと気持ちを引き戻す。

『あ〜弁当〜っ』
小学生の10歳くらいの男子が俵おむすびを指さす。

『人の弁当みて恥ずくね?オメ〜』
サッカーボールを小脇にかかえた同じくらいの男子がそいつに言う。

『みえちまったんだからしょうがねぇし、家まで腹がもたねぇよ』
恥ずかしがる事もせずに短パン半袖の彼は短髪の髪をかく。

食べ始めたばかりではあったが綾香は少年に弁当をあげると少年は手づかみで美味い美味いとかきこんでいく。
連れの少年はすみませんと小さく謝った。

その2人が手をふり走り去るのをみながらカラになった弁当を持ち立川株式会社への道を遠回りしながら帰ってく。

戻りたくない…
でも広報には行かなくていいならひとりきりの会議室の掃除…ある意味自由だわ…
テーブルや椅子を退けての掃除体力は使うけど……
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