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《リベンジ★ラブ》
第1章 目の前に立つのは…
『そう、お疲れ様…広報の会議用お茶…確かに』
今井は綾香の沈んだ表情をみて首をかしげながらも聞いてはいけない事だろうと平静を装い笑顔で言った。
そのデスクにほどほどにグリップで留められているいくつもの領収の中から今井の肘が触れた事により一番上の束が床に落ちる。

綾香・今井の拾う手が同時で顔を見合わせた。

『私としたことが…いつもはちゃんと整理整頓されているんだけど次から次に持ってくるものだから追いつかなくて』
恥ずかしそうに作り笑いをする今井。

『広報の方も重なってしまったんですね…すみません』
申し訳なさそうに謝る綾香。

『ひとり産休に入っちゃって猫の手も借りた…いえ、忘れてくださいね』
頑張って処理しているのだが追いつかないらしく今井の額には汗がにじんでいた。

『…あの…言っていいのか悪いのか……落ちた領収書の合計の数字一桁間違っていると思うのですが……すみません…失礼します』
言ってしまった!という気まずさと罪悪感から綾香の方も困惑した顔をしていて眉毛が下がっている。

こんな事言って…
だけどひとつあたりの単価と消費した数の合計が合っていなかったもの…
間違いは間違いのまま計上されるかもしれないから…
ううん総務課の人達を信じてないわけじゃないの…
ただ言わなきゃいけない気がして…

総務課のドアを閉めようとしていると先ほどの今井が綾香を呼ぶ。

どうしょう、余計な事言っちゃって…
後5分でお昼なのに時間を取らせる事言ってしまったのかな…

胃が痛くなりお腹を押さえながら立ち止まる。
そのドアがあき綾香は飛び上がる程に驚いた。
今井が立っていて手を差し伸べ笑っている。

今井の時間をとっているという気まずさが綾香の思考を停止させたよう。

『すみません!』
綾香は申し訳なくなり謝り後退り向きを変えて走り始めたが体育が苦手だった為に5メートルで休む。
後ろから肩をポンとたたかれ綾香はビクッと身体を震えさせる。

『ごめんなさいっ…黙ったままの方が良かったんです…もうお昼だし…あたし一応広報なのに言わなくてもいい事を…すみませんでした…』
振り返らず綾香は申し訳ない気持ちを早口で言う。

『一応広報?どういう事なのかしら?』
話してもらうわよ、とでもいうかのように今井は綾香の腕に手をかけた。

言ってはいけない…
何故かわからないけど言ってはいけない…
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