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《リベンジ★ラブ》
第1章 目の前に立つのは…
リストラなのね?
これも会社内部のリストラ……

綾香は別のフロアの会議室に入り60人使用可の広い会議室を見渡しドアに鍵をかけ声を出さないよう泣いた。
ヒックヒックとしゃくり上げながら出る涙をハンカチで押さえ下唇を噛みしめる。
廊下で話声が聞こえた為に首をふって気持ちを切り換えようとする。

綾香は前の会議後なのか消してないホワイトボードの文字を消しに少しかかとをあげ右手を大きく左右に動かし専用のものできれいにしていく。

ホワイトボード・3人使える折りたたみテーブル・パイプ椅子を端に寄せ業務用掃除機でごみを取りタスキンで乾拭きをホワイトボード等を前に持ってきて、使用日程表をみてテーブルや椅子を並べテーブルを拭いていく。

テーブルや椅子等女性社員なら2人がいい作業だが綾香ひとりだと1時間を要し時刻は10時20分を回っていた。

『急がなきゃまだお茶の買い出し…』
5月になったばかりで額に汗をかく事は仕事にもよるが彼女はハンカチが湿る程ほてる顔をうちわで扇ぎたくなるくらいになる。

電気を消しコンビニ、またはスーパーに向けて買い出しに向かう。

今まで誰が会議室をきれいにしてくれていたの?
こう思うのは彼女はお茶を買ってテーブルに袋ごと置いていたからだ。

30本なので半分ずつ両手に持ち息をきらしながら30分後に会議室に置いて領収書をいつものように柳瀬の所へ持って行く。

だが柳瀬は領収書をいつものように受け取らず総務課に持って行くように指示した。
涼しい室内で仕事をしている皆は汗だくの綾香をチラチラみてクスッと笑った。

昼になっては総務課にも迷惑がかかると思い綾香はエレベーターを押し誰も乗ってこない事をいい事にハンカチで顔の汗を拭いた。

1階の総務課のドアをノックし返事があり緊張しこわばった表情でドアを開けデスクが7ある室内を目立たない程度にみわたす。

入口に一番近いショートカットの年配の今井と書いてある名札の女性が手招きする。
遠慮がちに側に行く綾香は両手で領収書を差し出す。

『広報部ね、でもいつも柳瀬が私達に渡しにきていたけどどうかなさったの?』
心配そうに綾香をみるが彼女は柳瀬を心配しているのか?

『いえ柳瀬部長は変わりないと思います…渡しに行くと自分で総務課に持って行けと…言われ…』
泣きそうになる。

泣かない…
家に帰ったら泣こう…




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