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《リベンジ★ラブ》
第1章 目の前に立つのは…
眉間にシワを寄せオドオドし落ちつかない目つき、唇は思いつめる度に下唇を噛んでいるのか荒れている。
髪の毛は朝ブラッシングしただけで多少ボサボサだ。
白のブラウスに黒のスーツにタイトスカートに同じ色のパンプスだがリビングではストッキングだ。

『はぁ…会社勤めなんて合わないのかも…』
服を脱ぎ部屋着を持ってバスルームへ向かった。

ほうれん草の卵とじ、カット野菜に和風ドレッシングをかけコロッケにソースをかけご飯にする。
母親のり子の作る料理を真似て時々作っていたが社会人になり会社勤めの大変さと気苦労で惣菜を買う事が増えてきている。

コロッケをひとくち頬張りながら不意に綾香は中川の言葉が思い出される。
それは中川が惣菜だらけのご飯にうんざりしている言葉。

なんでこんな時に思い出すのよ…
疲れてるんだから惣菜くらいっ…
茶髪くんのお母さん会った事はないけど毎日働いていたからこそ惣菜なんじゃない?…
今ならわかる気がする、クタクタになって帰ってからコロッケを最初っから作ろうとは思わない…

また彼女は思い出していた。
玉子焼きの一連の出来事、公園から中川の言った彼女への注文が綾香が作った玉子焼きを作れるのかという事を考えの流れでついでに思い出してしまった。

いちいち玉子焼きにこだわらないでよ…
高校生の時の苦い思い出なんてもう終わっているのよ…

洗い物を済ませ少し早めだが布団に入るが思考から排除させようとする度に会話と中川が頭の中を占めていく。
『もうっ……』
寝返りをうち眉間にシワを寄せなかなか眠れないでいた。

✜ ✜ ✜

とある日、会社。
綾香が出勤しデスクに座ると向こうで柳瀬部長が電話で愛想笑いをしているとこだ。
『えぇそうですね…はい、そのように…』
5分後受話器を置き、大袈裟にため息をつき眼鏡拭きでレンズを拭いている。

『柳瀬部長成瀬コーポレーションへの企画は?』
他の社員が聞いている。

『この間のプレゼン考えさせてくれと言ってきて…ふぅ…待ってくれと言っても困ると100パーセント強気で言えないんだ……』
眼鏡をかけ肘をついてこめかみを押さえ椅子に背をあずけしばし考える。

『あの日森部だけが残りましたね?何か森部がやらかした?』
社員が問う。

えっ…あたし?

綾香は自分の名前が出た事にパソコンを立ち上げる手がふるえた。

脇役でありたいの……
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