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王子様は、きらきら星の住人
第1章 壊れたきらきら星
ふと背中になにかを感じ振り向く。
舞台袖で、ひとつ歳上のジョーが、丸めた楽譜で片方の手のひらを小刻みに叩き、一重の鋭い目をまっすぐにこちらに向けていた。
ことあるごとに真由にからかいの言葉を投げたり、すれ違い様に髪を引っ張ったりする彼の事が苦手だった。
意地悪そうに歪む口元からは、真由の嫌悪する下品な野次が今すぐにでも飛び出しそうに見える。
思わず固まってしまった真由に、先生がもう一度声をかけた。
「真由さん」
「は……いっ!」
弾かれたように返事をすると、ぎこちないしぐさで硬い椅子に腰かける。
背中にジョーの視線がガムテープか何かのように貼り付いているような気がする。
(とーた君がいれば、ジョーなんて追っ払ってもらえるのに……)
彼の姿がない事をずっと不安に思っていた。
(お母さんに聞いても、知らないって言われたし……とーた君、どうしたのかな?)
舞台袖で、ひとつ歳上のジョーが、丸めた楽譜で片方の手のひらを小刻みに叩き、一重の鋭い目をまっすぐにこちらに向けていた。
ことあるごとに真由にからかいの言葉を投げたり、すれ違い様に髪を引っ張ったりする彼の事が苦手だった。
意地悪そうに歪む口元からは、真由の嫌悪する下品な野次が今すぐにでも飛び出しそうに見える。
思わず固まってしまった真由に、先生がもう一度声をかけた。
「真由さん」
「は……いっ!」
弾かれたように返事をすると、ぎこちないしぐさで硬い椅子に腰かける。
背中にジョーの視線がガムテープか何かのように貼り付いているような気がする。
(とーた君がいれば、ジョーなんて追っ払ってもらえるのに……)
彼の姿がない事をずっと不安に思っていた。
(お母さんに聞いても、知らないって言われたし……とーた君、どうしたのかな?)

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