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金色のレモンスカッシュ
第1章 アキラとカオル
「…ねえ、キミ受験生でしょ」
一人の女性が声をかけてきた
「え、あ、はい」
「勉強に疲れた〜って顔してるもんね。みんなそうよね〜私もそうだったし」
「…」
「ここって星がよく見えるから気分転換には持ってこいよね」
そう言われて、つられて上を見上げると満点の星空だった
「…」
街の方ばかり見下ろしてて気が付かなかった
「ほらほら、広ーい宇宙の中で人間なんてちっぽけなんだから、悩まない悩まない!ほれっ」
彼女は明るく言うと俺の背中をバンッと叩き、4人の所へ手を引いて行った
「おっ、来たな」
「こ、今晩は…」
「ほれほれ、見て見て」
みんなが指差したのは、天体望遠鏡
「今さ、ちょうど土星を観てたのよ」
「土星?…輪のあるやつ?」
「そうそう、ほらほら早く見ないと動いちゃう!」
彼女は望遠鏡を覗いて確認して俺を促した
「…じ、じゃあ…」
「望遠鏡に当たらないようにね」
除くと…あれか?…確かに丸い周りに何かあるのがある
「どう?見える?」
テレビや写真で見るようにはっきりクッキリとはいかないが
こうして生で土星の輪を観たのは初めてだ
「見えました」
「良かった〜」
「土星ってホントにあるんですね…!」
少し興奮して横を見ると
当たりそうなくらいのド真ん前に彼女の顔があってドキッとした
さっきまでは薄暗くてよく見えなかったがココまで近いとハッキリ見える
「!」
彼女はその至近距離のままニコッと微笑んだ
ヤバイ…カワイイ…なんか良い香りもしてる…
「…あ、ありがとうございました」
俺は動揺してドギマギしながらその場を離れて帰路についたのだ


名前も知らない彼女だったがドキドキが止まらなかった



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